NHKは11月26日、2021年大河ドラマ・青天を衝けの主要キャスト第2弾を発表しました。
今回のキャストは主に、将軍継嗣問題に揺れる徳川家の面々と、渋沢栄一に多大なる影響を与えた周辺人物。
中でも若手俳優の渡辺大知さん演じる徳川家定に注目が集まっています。
歴代の徳川将軍15人の中でも印象の薄い徳川家定、その生涯を簡潔にまとめました。
過去の大河ドラマで徳川家定を演じた歴代俳優も、併せてご紹介。
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【NHK大河ドラマ青天を衝け】渡辺大知の演じる徳川家定の生涯
おは徳川家定😎❤️❤️❤️
江戸幕府の第13代征夷大将軍
徳川 家定(とくがわ いえさだ)は、江戸幕府の第13代征夷大将軍。 pic.twitter.com/y9jQbOqLOK
— アフロン教授㊙️ SEASON1 (@afuro_panchi_ok) November 4, 2020
将軍就任以前
文政7年(1824年)4月8日、第12代将軍・徳川家慶の四男として江戸城で生まれた家定。
家慶は14男13女を授かったが、皆短命。成人まで生き残った家定も幼少の頃から病弱で、人前に出ることを極端に嫌っていたといいます。
天保12年(1841年)に大御所・徳川家斉(第11代将軍。家定の祖父)の死後、家慶の世嗣に。
しかし家定の継嗣としての器量を憂慮した家慶は、一橋慶喜(のちの徳川慶喜)を将軍継嗣にしようと考えます。
これに老中・阿部正弘らが反対したため、結局は家定が世嗣、将軍継嗣となったのでした。
将軍就任後
黒船来航の19日後にあたる嘉永6年6月22日(1853年7月27日)、家慶が病死したことにより、第13代将軍となった家定。
元々病弱だった家定将軍就任以後、度重なる重圧から病床の身に。幕政は老中・阿部正弘や堀田正睦が主導していました。
さらに子宝に恵まれなかったため、井伊直弼ら南紀派が推薦する紀州藩主の徳川慶福(後の徳川家茂)と、島津斉彬や徳川斉昭ら一橋派が推す一橋慶喜(徳川慶喜)の間で後継者争いが繰り広げられていたのです。
安政4年(1857年)頃から家定の病状が悪化したことで、争いは激化の一途。
ほとんど表舞台に出ることのなかった家定でしたが、安政5年6月25日(1858年)に諸大名を集め、慶福を将軍継嗣にする意向を伝えました。
さらに安政5年7月5日(1858年8月13日)には、一橋派の諸大名の処分を発表するという異例の行動に。
自身の天寿を悟り、しっかりと継司問題にカタをつけた家定。これが家定の最初で最後となる将軍らしい行動と称されています。
そして翌日となる安政5年7月6日(1858年8月14日)、薨去(※1)。享年35。
第14代将軍には、軍継嗣子に指名されたと慶福が就いています。
なお家定の死により、家慶の血筋は断絶となってしまいました。
※1:薨去(こうきょ)皇族・三位(さんみ)以上の人物が死去すること
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過去の大河で徳川家定役を演じたのは?
大河「篤姫」では凡庸で愚鈍に見せかけた表の姿の裏に、優しく聡明な一面を持ち合わせていたという設定で堺雅人さんが演じた徳川家定。
又吉さんはこれからどう演じてくれるか、楽しみです✨。#西郷どん pic.twitter.com/ECdokYqs1d— マルマルコ (@marukodorama) March 4, 2018
過去のNHK大河ドラマで徳川家定役を演じた歴代俳優をまとめました。
※太字は大河主人公
第28作 翔ぶが如く 1990年1~12月 上杉祥三さん
第47作 篤姫 2008年1~12月 堺雅人さん
第49作 龍馬伝 2010年1~12月 小須田康人さん
第52作 八重の桜 2013年1~12月 ヨシダ朝さん
第57作 西郷どん 2018年1~12月 又吉直樹さん
第60作 青天を衝け 2021年 渡辺大知さん NEW
青天を衝けでの登場で、大河ドラマ通算6回目の登場となる徳川家定。
幼いころより病弱だったためか、細身の俳優さんがキャスティングされることが多いようです。
慶喜と慶福(14代将軍・家茂)の将軍継嗣問題に深い関係性を持つ家定が「大河ドラマ・徳川慶喜」に出演していないのは、ちょっと意外ですね。
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まとめ
第13代将軍の座に就くも、在位はわずか5年。
しかも病弱で、ほとんど将軍らしいことができないまま薨去してしまった薄幸の将軍でした。
本作での登場シーンは「斉昭らの処分の場面だけ」に留まりそうです。
それでも序盤の重要シーンだけに、渡辺大知さんの好演に注目せずにはいられませんね。
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